うつ病
精神的症状
- 気分が沈み、憂うつ
- 自分を必要以上に責めてしまう
- 自分が役に立たない存在に思える
- 集中力の低下
- 意欲、関心、興味の低下
- 物事を消極的に考えてしまう
- 死にたいと考える
身体的症状
- 不眠
- 食欲不振、体重減少
- あらゆる動作が遅くなる、作業効率が落ちる
- 性欲減退
治療
環境を調整する
- 自宅や自室の環境を整える
- 睡眠時間をしっかりと確保する
- 無理のない範囲で、生活リズムを整える
- 勤務時間の短縮、部署移動、休職を検討する
- 人間関係を見直す
薬物療法
抗うつ剤を使用し、薬を使って脳内の神経物質のバランスを整え、心身の安定を目指します。
たくさんの種類がありますので、症状やご希望、副作用の出やすさなどに応じて、お薬を選択します。
精神療法
医師や公認心理師などの専門家との面談によって、問題の改善・解決を目指します。
通常、休息・薬物療法などで症状を落ち着かせてから、精神療法を導入します。
躁うつ病
症状
気分が沈む「うつ」の状態と、反対に気分が異様に高揚し開放的になったり怒りっぽくなったりする「躁(そう)」の状態が繰り返されます。
躁症状には睡眠欲求の減少、気分の高揚、多幸感、活動性の亢進、多弁、金銭の浪費、性的な活動性の亢進などがあります。躁状態のときは患者さん自身は「調子がいい」と感じていることが多く自ら来院されることはあまりありません。
そのため、うつ状態の時に来院されることが多く、うつ病と誤って診断されるケースもあります。
薬物治療
躁うつ病の治療は気分安定薬や抗精神病薬による薬物療法です。気分安定薬には、気分の波を安定させる作用があり、そのため躁状態にもうつ状態にも有効です。
躁うつ病の治療に抗うつ薬を用いると躁転化(躁状態になること)するリスクがあるため基本的には抗うつ薬は用いません。