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年齢に合わせたお薬の処方も大切です

こんばんは

診察していてよく遭遇する場面なのですが、10年以上同じ睡眠薬を服用しているから変えたくないですと仰る高齢の患者さんがよくおられます。

確かに慣れ親しんだお薬を変えるのは勇気がいると思いますし、「また寝れなくなったらどうしよう」と不安に思われることもあるかと思います。

特に、睡眠薬や抗不安薬と言われるものは依存性があるものが多く、急にお薬を中止することによる不眠(反跳性不眠)や離脱症状が出ることもあります。

そのため、当院でもお薬の減薬は慎重に行っております。

依存性のある睡眠薬には筋肉を緩める作用のあるもの、寝ぼけたような状態(せん妄)にするもの、めまいを助長するものなどがあり、筋力の低下している高齢者には特に注意が必要になってきます。

寝るために飲んでいたお薬のせいで「ふらついて転倒してしまう」なんてことも日常茶飯事で起こっています。

お薬を減らすことは患者さんにとって不安なことかもしれませんが、転倒などを防ぎ健康な状態を維持するためにお薬を減量することも大切なことなのです。

また、最近では数は多くはありませんが、依存性のない睡眠薬や高齢の方にも比較的安全に使える睡眠薬も保険適応になってきております。

今飲んでいるお薬に関して何か疑問点や不安に思っていることがありましたらいつでも当院にご相談ください。

 

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