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なんで精神科医になったの?

こんにちは。

診察をしていると時々患者さん聞かれます。

「先生はなんで精神科医になったの?」

少なくとも今まで20人以上の患者さんには聞かれた気がします。

理由はいろいろあります。

一つ目

「患者さんの人生に深く関われる数少ない科だから」

精神科以外にも患者さんの人生に寄り添っている科は他にもたくさんあると思います。

でも、精神科のように患者さんの生育歴、学歴、職歴、結婚歴、離婚歴、恋愛歴、交友関係にまで切り込んで診療をする科は中々ありません。

診察していて患者さんの辛い状況にたまに涙をもらいそうになることもありますが、私は精神科医のそういった部分にすごくやりがいを感じています。

二つ目

「よく喋るから」

一見?な理由でしょうか笑

私は幼稚園の頃からとにかくよく喋りました。

通園していた園長に「ど喋りガラス」と何度怒られたことか、、(今の時代ならSNSで炎上してるかもしれません、この園長。。。とにかく怖かった、、でも仲は良かったので私は当時も今も気にしていません笑)

そう、それぐらいとにかくよく喋る園児でした。

そして少年時代の西本くん、青年時代の西本くん、社会人になってからの西本さんも変わらず、ど喋りガラスのままでした。

この口から生まれてきたような性格を生かせるのは精神科しかないんじゃないかと思ったんですね。

しんどくなっている患者さんを自分の言葉で元気にできるならこんなやりがいのある仕事はないなと研修医時代にふと思ったんですね。

そして精神科医になった今も精神科医は天職だったと自分では思っています。

「先生に出会えて良かった」「先生と話してると元気が出ます」と患者さんに仰ってもらえることがありますが、本当に心の底から

「この仕事やってて良かったな」と思える瞬間です。

とてもしんどそうだった患者さんが元気になっていく過程をみれるのは私自身も凄く幸せなことなのです。

1日に何十人もの患者さんと話して、クリニックのスタッフと話して、帰宅中の車内で「流石に今日は疲れたなー」と感じる日ももちろんありますが、帰宅後には妻相手にマシンガントークをする日もあり、我ながら自分の1日の会話量に感心?引く?こともあります笑

もしお笑いの才能があれば、、第2のさんまさんになれたかもしれない、、起きてる間はほぼずっと喋っているので、会話量は負けていないと思います。

三つ目

「減りゆく労働人口を微力ながら支えたい」

日本は皆さんがご存知の通り、少子高齢化で労働人口の減少に歯止めがかかっていません。

労働人口の確保はこの国にとって死活問題です。

様々なストレスがのしかかる現代社会で精神的に疲れてしまって、休職や離職をしてしまった方々の力になって、社会に戻れるお手伝いをしたい、それが長い目で見れば、この国の労働人口の減少の解決に一役を担うかもしれない。

そんなおっきなビジョンも少し考えてたりもします。

ですが、精神科医になった理由を多く占めているのは一つ目と二つ目でしょうか。

これからも様々な方々の人生に寄り添って、患者さんの人生が少しでも豊かになれるように微力ながらお手伝いさせて頂きます。

長々と失礼しました。

流石にこの文章を書いているときは無言でした。ちゃんちゃん。

 

 

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